ここ1年半ほどだいぶ本離れしてるんだけど、
思い出したように時折読みます。
まだまだ積読書あるんだけど無理はしない。
少し前は村上春樹『雑文集』、
あと漫画の『Real Clothes』を大人買いしたりして、
昨日は有川浩『海の底』を一気読みしてしまいました。
モンスターパニック小説というか、横須賀に巨大ザリガニ襲来、
潜水艦に閉じ込められた子供たち+自衛官の日々、と、
ザリガニを駆除するために外部で奔走する警察の大人たち、の
2視点からのお話。
途中から、潜水艦の内部の話はそっちのけで警察の方に夢中でした。
もう泣いた泣いた。
プライドっつーかまさに“矜持”よね。たまらんよね。
そもそものフィールドが間違ってるのに
本当の力が十全に、いやほとんど発揮できない状況なのに、
頑張らなくちゃいけない、できないことを「当然」にはできない、
そんでもって恥をかけ、みたいな。
そうしなくちゃ本当に守りたいものは守れない。
もーほんとに切なくて切なくて。
久々にボロボロ泣きながら読んでました。
ラノベだしノリはシリアスにはなりきらないんだけど、
でもふと思ったことがあって。
こういうパニックものって必ず、わかりやすいほどわかりやすい
イヤな奴とかサイテーな奴って出てくると思うんだけど、
それが最終的に死ぬのと改心するのと
どっちが一般的には受けがいいんだろうかな。
もちろん全体的な話の持っていき方とか世界観とか
雰囲気によるのはわかってるんだけど、
途中から、さてこのバカのラストはどうなる、と思いながら
読んでいたりもして。
そして、映画の『ミスト』を思い出しました。
これまた霧の町に突然変異した昆虫とか押し寄せて
スーパーに閉じ込められた住民の話だったんだけど、
もー完膚なきまでに叩きのめされた映画だった。
これの原作も読みたいなあ。
原作と映画はラストが違うらしいしね。
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村上 春樹
¥ 1,470
(2011-01-31)
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